高齢化が進んでいる現在、老人ホームに入居する人が多くなっています。
数ある老人ホームの中には、入居前まで一緒に生活していたペットと住むことができる施設もあります。
今回は、ペットと住むことができる老人ホームについてご紹介していきましょう。
■ペットの最期を見届けることができるのか不安な高齢者も
現在ペットを飼っている人の中で、60代以上になるとペットの最期を見届けることができるか不安を抱えてる人が多くいらっしゃいます。
老人ホームの入居を検討している場合でも、ペットと最期まで暮らしたいと考えている場合、ペット可の老人ホームを探す必要があります。
未だペット可の老人ホームは少ないものの、老人ホームが増えていく中で他の介護施設との差別化を図るためにもペット可の施設は増えていくと考えられます。
■ペットと住むことができる老人ホームの特徴
ペットと住むことができる老人ホームは、入居者とずっと一緒にいたペットを連れてくるだけではなく、施設のペットとして保護団体から迎え、スタッフがお世話をしているケースもあります。
サービス付き高齢者向け住宅などの比較的自立している入居者が多い老人ホームでは、ペットと一緒に暮らせるケースが比較的多くみられます。
もちろん、ペットを連れていない人でも入居可能です。
また、特別養護老人ホームでもペット可の施設があります。
ペット可の特別養護老人ホームの場合は、利用者が入居前から一緒に住んでいたペットだけではなく、アニマルセラピーを行う目的で施設のペットとして飼っているケースがあります。
■ペットと住むことができるメリット
老人ホームに入居している方がペットと一緒に住むメリットは、動物と触れ合うことで認知症の症状が緩和されたり、手を動かすことが多くなるのでリハビリになったりするということです。
ただ老人ホームの変化の少ない毎日を過ごしているだけよりも、感情の表現も豊かになり、認知症で忘れてしまっていた家族の名前を思い出す人もいます。
また、飼い主に万が一のことがあった場合でも老人ホームで飼い続けている場合が多く、きちんとお世話をしてもらうことができます。
病気を持っているペットの場合でも、トレーナーや獣医などから適切な対応を教わり、かかりつけの動物病院にいつでも行くことができる体制も整っています。
そのため、ペットと一緒に住める老人ホームは、ペットと共に暮らす高齢者の終の棲家として最適と言えるでしょう。
ペットと一緒に住むことができる老人ホームは、まだそこまで多くないかもしれません。
しかし、対応してくれる老人ホームは確実に存在しているので、ペットと最期まで一緒に暮らしたいと考えている方も諦めずにペット可の老人ホームを探してみましょう。