長く連れ添う夫婦なら一緒に老人ホームでシニアライフを過ごしたいと思う方は少なくないでしょう。
老人ホームでは夫婦一緒に入居することができるのでしょうか?
夫婦で入居されたい方に向け、入居しやすい介護施設や知っておきたいことをご紹介します。
■夫婦で老人ホームに入居することはできる
老人ホームに入居できる条件を満たしていれば、夫婦で同じ施設に入居することは可能です。
入居条件は60歳以上もしくは65歳以上で、それぞれの施設が条件にした要介護度であるかになります。
例えば、夫が要介護者で妻が健康者であれば、要介護者を対象にした施設だと夫婦は一緒に入居できません。
しかし、要介護者と健康者の両方を受け入れている施設なら一緒に入居できます。
■夫婦で一緒に入居する時の注意点
夫婦で老人ホームへ入居する場合、入居条件以外の注意点もあります。
施設によっては2人部屋があり、そこで一緒に生活することが可能です。
しかし、完全個室制の施設もあれば、相部屋可能でも男女での相部屋は推奨していないことも少なくないので、同室入居の場合はハードルが上がるでしょう。
また、お互いの要介護度に違いがある場合、フロアを分けられてしまうこともあります。
同じ部屋で入居が可能か、または個室でもお互いが近い部屋にしてもらえるかを確認しましょう。
■夫婦で入居しやすい施設と難しい施設
老人ホームには様々な種類があり、種類によっても夫婦で入居しやすい施設もあれば、難しい施設もあります。
【入居しやすい施設】
・有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅
・ケアハウス
・グループホーム
有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅は要介護者と健康者の両者を受け入れている施設が多く、介護が必要になったら転居せずに介護サービスがうけられるので入りやすいです。
ただ、重度の介護が必要になると退去が求められることもあるので注意してください。
ケアハウスとグループホームは基本的に個室ですが、最近は2人部屋も増え夫婦で入居しやすくなっています。
【入居が難しい施設】
・特別養護老人ホーム
・老人保健施設
特別養護老人ホームは要介護3以上が入居条件で、緊急性が高い人から優先となるので夫婦で同時入居は難しいでしょう。
費用の安さで入居希望者が多く、その点も入るのが難しい要素です。
老人保健施設はリハビリに特化した施設なので同時に入居や、長期的に入居するのは難しいと言えます。
このように、老人ホームでは夫婦で一緒に入居できますが、いろいろ条件もあります。
2人部屋を用意している施設は増えているものの、まだ数が少ないので費用や立地の条件は多少の妥協が必要でしょう。
夫婦が何を重視しているのか意見を、お互いが過ごしやすい環境の老人ホームを選んでください。