老人ホームの利用者数の推移について

2018.08.28

年々国民における高齢者の割合は増加し、老人ホームの利用者も増加傾向にあります。
厚生労働省による平成18年度時点でのデータでは、老人ホームの利用者が平成13年から平成17年までの間に、20万人以上増加しているのです。
老人ホーム利用者数の推移について、様々なことを解説していきます。

■老人ホームの利用者は年々増加傾向にある

少子高齢化が進み、医療の技術が進み、高齢者は増えていく一方です。
少子高齢化により新生児及び児童の割合は減少しており、相対的に高齢者の割合は増えていっています。
また、働き盛りである20代・30代・40代の世代もいずれは年を取り、高齢者になっていくと考えると、やはり新生児や児童が増えていかない限り少子高齢化は止まらず、その分老人ホームの利用者は増加していくことでしょう。
また老人ホームなどの施設を使わず、在宅介護サービスや身内による介護、デイケアなどの介護サービスの利用者も同様に増加傾向にあります。
誰しも歳をとっていき、そして寿命が延びていく傾向にあるため、必然の結果と言えるでしょう。

■老人ホームの施設数、そして介護職員数も増加傾向にある

平成29年度版高齢者社会白書を参考と見てみると、内閣府老人ホームを必要とする世帯の増加に伴い、老人ホーム施設は定員数の増加から見れば増加傾向にあります。
特に平成25年度からサービス付き高齢者向け住宅、いわゆるサ高住が登場したことと、平成23年度以降非常に大きい上がり幅で増えている有料老人ホームの数が飛躍的です。
その他介護老人福祉施設(特養)、介護老人保健施設(老健)、認知症高齢者グループホームなども緩やかに数を増やしています。
一方さほど変化がなかったり、逆に減少傾向にある施設もありますが、老人ホームの様な施設は全体で言えばかなりの増加傾向です。

■介護を行う職員数がさらに足りなくなってくる

しかし、介護分野での職員数の増加は、老人ホームの増加や老人ホームを必要とする高齢者の数に比べて上がり幅が少なく、また有効求人倍率が非常に高いことと、失業率が低いことから分かるようにまだまだ人手が足りていない状況となっているのでしょう。
需要があるにも関わらず、介護職員が増加しない理由の一つに、給料の問題や職場の環境があります。
家族の介護や老老介護などの大変さから分かるように、介護の現場は過酷です。

職員の生活や立場、環境などが改善されれば、職員数も増え、今後さらなる老人ホーム需要に応えていくことができるでしょう。

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