老人ホームとグループホームの違いは

2018.09.04

老人ホームとグループホーム、どちらも高齢者に向けた介護施設ですが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
その違いを解説します。

■有料老人ホームとは

有料老人ホームでは、対象者が高齢者全般です。
定員は施設によって差があり小規模なら10名から、大規模であれば100人以上も入居することができます。
施設ごとに様々な個性があり、アパートやマンションのような雰囲気がある場所、ホテルようなイメージの高級感や開放感のある場所など、好みに合わせて選んでみるのも良いでしょう。
運営母体は民間企業であり、入居できる条件も施設ごとに違います。
待機数についても、低価格帯はやはり人気で人が集まりやすく待つ可能性が高いですが、中価格や高価格帯は比較的空いているので待たずに入ることができます。

■グループホームとは

グループホームとは、基本的に軽度から中度ほどの認知症を患う高齢者に向けた小規模施設で、基本的に入居者同士が助け合って暮らす施設となります。
施設は有料老人ホームほど規模は大きくなく、おおよそ8人から、多くても30人程度までが一緒の施設で暮らすことになるでしょう。
老人ホームに比べてシェアハウス的な側面が強く、アットホームで温かな雰囲気の施設が多いと言われています。
運営している団体は民間企業だけでなく、社会福祉法人や医療法人などが経営している施設もありますが、あまり施設数自体は老人ホームほど多くなく、待機状況も満室の場所が多いようです。
グループホームに入居するにはその分待たされる可能性もあるでしょう。
入居条件は多くの施設が要支援2以上の認知症を患う高齢者であること、グループホーム所在地に住民票があることなどが挙げられていて、大体の入居者は自分である程度身の回りの世話ができ、元気であるものの認知症を患っている方が多いようです。

■サービスなどに違いはあるか

有料老人ホームとグループホームで気になってくるのはサービス面、介護の有無でしょう。
老人ホームもグループホームも、基本的には常勤換算で要介護者の人数3に対してスタッフが1以上いることが条件となっています。
介護付き有料老人ホームである場合は、看護師が1人以上配備されることも重要なケースです。
しかしグループホームでは看護師配備は義務ではありません。
どちらも高齢者向けの施設ではありますが、グループホームは基本の生活を入居者自身と助け合いで行うので、グループホームの方が自立度の高い生活を送ることができます。

サービスに応じて、老人ホームかグループホームかをしっかり選択することが、賢い利用につながります。

お役立ち情報一覧へ戻る