認知症の方が入居可能な施設

2018.06.27

認知症にかかってしまうと、家族のことを上手く認識できなくなったり、物を盗まれたなどの被害妄想が発生したり、夜間などに周囲を徘徊してしまったりと自宅介護では限界が出てしまう症状が発生します。
認知症でも入ることができる老人ホームはいくつかあり、それぞれに特徴があるので、大切な家族を頼む施設はしっかりと考えて選びましょう。

■認知症の方でも入居可能な老人ホームは?

認知症にかかっていても入れる老人ホームには、以下のものがあります。

・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・グループホーム
・介護付き有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅

この中で特に人気の高い老人ホームは特別養護老人ホームで、特養とも呼ばれています。
在宅での介護が難しい人のために建てられたものであり、24時間の介護体制と長期入所が可能であること、そして何より他の老人ホームよりも費用が安いのが特徴です。
そのため常に入居希望者がいて、待機人数は35万人を超えているとも言われています。

■それぞれの老人ホームの特徴は?

先ほど解説した特養以外の老人ホームの特徴を説明します。
介護老人保健施設は、老健とも呼ばれており、様々な問題から入院していた人が在宅復帰するための施設です。
入所期間は1年未満となっており、長期入所をすることはできません。
しかし医師が常勤していたり、理学療法士や作業療法士、機能訓練指導員などもいるので、リハビリの環境は十分です。
グループホームは認知症の方が集まり安心して過ごせる環境を整えて作られており、認知症のケアのために介護スタッフが常勤し、自律した生活が行えるように支援するようになっています。
しかし基本は自分たちで生活をすることが目的であるため、洗濯や掃除は自分たちで行うことが基本になっているのです。
介護付有料老人ホームは、その名の通り住まい型の介護施設で、日常生活を送る上で必要な動作のサービスを行ってくれます。
ネックは費用が高いこと、民間運営なので質にばらつきがあり、夜間のスタッフ数が少ないなどのトラブルが発生する可能性があることです。
サービス付き高齢者向け住宅は、介護付き有料老人ホームと近いように聞こえますが、実際は賃貸住宅であり、介護サービスは原則ついていません。
ただ運営する会社によって介護サービス事務所を設けたり、ケアや見守りをしてくれる場所もあるようです。

認知症は進行するタイプの症状ですから、介護レベルは少しずつ重くなっていきます。
しかし介護レベルが見合わない場所に行ってしまうと、思ったようなサービスが受けられなかったり、逆に過剰なケアが本人のプライドを傷つけるケースもあるのです。
しっかりと入居する介護施設を選びましょう。

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