老人ホームの入居率はどのくらいなの!?

2018.12.10

高齢化が進む現在、特別養護老人ホームの入居条件が要介護3以上になったものの入居待ちも未だに数年単位になっているなど、介護の現場では様々な問題が発生しています。
今回は、そんな現状の日本の老人ホームは、入居率が100%なのかという点を見ていきます。

■有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の場合は?

近年、介護度が低い方でも入居できるような有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅が増えています。
高齢者は年々増加しているため、需要が高いように感じる施設ですが、実際は70%後半から80%後半の入居率となっている施設が多く、稼働率としてはそこまで高くないと言えます。
有料老人ホームの場合は、居室の平均が42.5室となっていますが、その中の5~6室が空室になっていると施設としての損失もかなり大きくなってしまうため、可能であれば100%の入居率を実現したいと考えているはずです。

■入居率を上げるためには?

入居率を上げるためには、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を利用する際の制度を分かりやすく提示し、条件に合う施設を行政などが提案する必要性もあると言えるでしょう。
また、それぞれの老人ホームで行われている特徴となるリハビリやレクリエーション、その老人ホームならではの特徴などを明確にし、「この老人ホームで老後を過ごしたい」と入居者に感じてもらう必要があります。

「この老人ホームで老後を過ごしたい」と思ってもらうためには、いくつかポイントがあります。
最近は特にたくさんの老人ホームがあるため、快適な居住空間や美味しい食事、看取りも受け入れるなどの付加価値は当たり前のようになっています。
そのため、新しくできる老人ホームには、温泉やプール、カルチャー教室などを完備しているなど特色がある所も増えています。
また、老人ホームによっては、ボランティアによるアニマルセラピーやエステ、メイク、などのサービスを行っている場合もあります。

現在の老人ホームは、入居率がそこまで高くない場合も多く、独自のサービスなどを提供し他の施設を差別化を図っている所もたくさんあります。
今後はさらに入居率を維持することが難しくなる可能性もあるので、どんなニーズに応えることができるのかなどをしっかりと考える必要があるでしょう。
最近若者の間で流行っているシェアハウスのように、嗜好やライフスタイルが似ている人と暮らすことができるような環境ができていく可能性があります。

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