老人ホームと保育園が一体となるメリットとは?

2018.08.28
alt

子どもが通う保育園と、高齢者の介護施設として設けられてい老人ホームが一体化された施設を「幼老複合施設」と言います。
現代は核家族化が進んでいるため、子どもと高齢者が同じ施設内で交流できる環境は、こういった施設がなければなかなか難しいようです。
では、老人ホームと保育園が一体となった幼老複合施設の魅力とはどのようなことがあげられるのでしょうか。

■幼老複合施設のメリット

幼老複合施設には保育園側にも老人ホーム側にも得られるメリットがあります。

【老人ホームにとってのメリット】

・笑顔になれる場面が増える
無邪気で活力のある子どもたちと触れ合うことで、自然に笑顔が多くなります。

・生きがいを持つことができる
子どもを守ろう・育てようとする役割意識が芽生え、人のために役立つんだとう自分の存在価値を再確認することができます。
同時に生きがいが持てるようになるでしょう。

・活動量が多くなる
子どもと会話をしたり世話をしたり、一緒に遊んだりする時間が多くなることで、活動量が増えます。

・脳の活性化に役立つ
元気に動きまわる子どもを見守ることで、目配りや気配りする場面が増え脳の活性化が期待できるでしょう。

【保育園にとってのメリット】

・お年寄りをいたわる気持ちが育つ
高齢者の体や認知症などの病気について理解が深まります。
社会的に弱い立場の人に対し優しく接する、いたわるなど思いやりの気持ちが育まれます。

・挨拶やマナーが身につく
老人ホームに入居されている高齢者と一緒に生活していくことで、家庭内で学ぶべき挨拶やマナーなどの注意を受けたり、教えてもらう場面が多くなります。

・多くの知識を学ぶことができる
保育園や学校では得られないお年寄りが持つ知識を学ぶことができます。

・情緒に良い影響を与える
「早くして」と急かされることがなく、反対に褒められて育つ場面が多くなります。
老人ホームに入居されている高齢者との暮らしは、子どもの気持ちが安定し自信につながることでしょう。

■子を持つ親にとってもメリットがある!

若い世代の親だけでは子育てのバランスを整えることはできません。
色々な世代の人と子どもが接することで、親の力では及ばない部分をサポートしてもらえることも多いはずです。
親の言うことは聞かないがお年寄りや他の人の言うことは聞くという、子どもならではの状況も幼老複合施設によってうまく補えることでしょう。

このように幼老複合施設は、双方にメリットがあるため施設の数も少しずつ増えてきています。
新規開設を行っているところもありますが、既存施設に増築したり改装するといったケースも多いです。
子どもと高齢者が地域共生の中核を担う環境として、今後ますます注目されることでしょう。

お役立ち情報一覧へ戻る